VERDI 1846 |
移転。
《アッティラ》。
初演:1846年12月17日、パリ、イタリア劇場
1846年12月17日、パリのイタリア劇場で《二人のフォスカリ》が上演されることになりました。
この時、ヤコポ・フィエスコを歌うことになった高名なテノール、マーリオ(本名ジョヴァンニ・マッテオ・デ・カンディア Giovanni Matteo de Candia 1810-1883)のために、ヴェルディは第1幕のヤコポのアリア Dal più remoto esiglioのカバレッタをSì, lo sento, Iddio mi chiamaに差替えています。
オリジナルのOdio solo, ed odio atroceに比べると著しく古風で優美なスタイルで書かれています。また二箇所、記譜の三点Ebという、ヴェルディがテノールに与えた音としては例外的な高音(他には《シチリアの晩鐘》に記譜の三点Dがあるくらい)があります。もちろん、マーリオはファルセットーネを使って歌ったのでしょう。
Chris Merritt
Orchestra da Camera di Padova e del Veneto
Michael Recchiuti
Vercelli 24 May 1987
BONGIOVANNI GB 2508-2
ロッシーニ・テノールとして活躍したクリス・メリットのリサイタルをライヴ録音したCD。第1幕のアリアをシェーナ、カンタービレ部 Dal più remoto esiglio、テンポ・ディ・メッゾは省略して差替えのカバレッタ Sì, lo sento, Iddio mi chiamaまで歌っています。メリットはロブストな声で面白いほど高音を決めており、高いEb音も胸声で歌い上げています。
Luciano Pavarotti
Orchestra del Teatro alla Scala
Claudio Abbado
Milano,January 1978 & April 1980
SRCR 1610
パヴァロッティが歌った、ヴェルディのオペラのテノールの差し替えアリアなどを集めたアルバム。この中で第1幕のアリアをシェーナ、カンタービレ部 Dal più remoto esiglio、テンポ・ディ・メッゾは省略して差替えのカバレッタ Sì, lo sento, Iddio mi chiamaを収録しています。パヴァロッティの歌い方はちょっと単調ですが、声にはまだ瑞々しさがあります。高いEbはファルセットで歌っています。年代の割りに録音がやたら悪いのが難点です。
Placido Domingo
Orchestra of the Mariinsky Theatre
Valery Gergiev
2000
DG 471 335-2
ドミンゴが歌っているDGのヴェルディのアリア全集。Sì, lo sento, Iddio mi chiamaが収録されています。60歳近いドミンゴの重い声では曲の優雅さをかなり削いでしまっている上、三点Ebを歌っておらず、またカバレッタの後半をカットしているとあって、あまり感心できるものではありません。
初演:1846年12月26日、ミラノ、スカラ座
1846/47年のカーニヴァルシーズン、《アッティラ》はミラノのスカラ座で初めて上演されます。
この時のフォレスト役、ナポレオーネ・モリアーニ Napoleone Moriani(1806/08-1878)のために、ヴェルディは第3幕冒頭のフォレストのロマンツァの差替曲 O dolor! ed io viveaを書いています。
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