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ROSSINI 1818-2




LA GAZZA LADRA
Pesaro, Teatro Nuovo, giugno 1818

初演:1818年6月10日、ペーザロ、ヌォーヴォ劇場

 ロッシーニの生まれ故郷ペーザロで、新たな歌劇場が建設されました(これは現在のロッシーニ劇場です)。その柿落としの公演に、ロッシーニの監修の下、《泥棒かささぎ》が上演されることになりました。
 出演者は以下のような人たちでした。


NinettaGiuseppa Ronzi De Begnis
(=Giuseppina Ronzi De Begnis)
soprano
PodestaGiuseppe De Begnisbasso
GiannettoAlberico Curionitenore
FernandoRaniero Remorinibasso
FabrizioMichele Cavarabasso
LuciaCamilla Guidi Vanninimezzosoprano
PippoAnna Febrarimezzosoprano
IsaccoAgostino Trestanovetenore
Giorgio / ErnestoFranzesco Ranzibasso

 指揮はルドヴィーコ・ジェンナーリ Ludovico Gennari。

 ニネッタ役はジュゼッピーナ・ロンツィ・デ・ベニス(1800-1853)。当時まだ18歳くらいでしたが、既に14歳から舞台で歌っているプリマドンナでした。彼女はその後パリで活躍し、モーツァルトやロッシーニのオペラのヒロインで人気を博しました。
 ポデスタ役のジュゼッペ・デ・ベニス(1793-1849)は彼女の夫。ルーゴ(ラヴェンナ近郊の町)の出身。バッソ・ブッフォとして高名で、ロッシーニでは《ラ・チェネレントラ》の初演でダンディーニを歌ったことで知られています。妻共々、後にパリで活躍。ニューヨークで亡くなっています。
 ジャンネット役のテノール、アルベリコ・クリオーニ(1785-1860以降)は、《新聞》初演でアルベルト役を歌っています。ロッシーニは彼を評価していて、このペーザロでの上演も彼の推薦で歌うことになりました。

 この時の楽譜は手稿譜も筆写譜も残っていませんが、台本からほぼ再現が可能です。そこから、音楽にいくつかの手直しが施されたことが分かっています。と言っても、カットが入れられたか、既存の作品の音楽が流用されたか、どちらかです。

 第1幕のピッポの乾杯の歌 Tocchiamo, beviamo a gara(N.5)を削除しています。
 第1幕のニネッタとフェルナンドの二重唱(N.6)の前に、フェルナンドのカヴァティーナ Dunque invano i perigli を追加(N.5 bis)。これは《トルヴァルドとドルリスカ》の第1幕導入のオルドウ公爵の登場の歌 Dunque invano i perigli からの転用です。歌詞は、出だしこそ全く同じですが、状況に応じて大幅に書き直されています。
 第1幕の三重唱(N.8)の後に、レチタティーヴォとピッポのアリア Quel dirmi, oh Dio! を追加しています。この部分の歌詞は、《試金石》第1幕のクラリーチェのアリア Quel dirmi, oh Dio!(N.3)と大差なく、《試金石》でのエコー(陰からアスドルバーレ伯爵がクラリーチェの歌の末尾を繰り返す)もそのまま台本に残っているので、音楽は《試金石》でのものと全く変わらなかったのではないかと考えられています。
 第2幕のニネッタとジャンネットの二重唱 Forse un dì conoscerete(N.10)を削除し、その代わりに《アルミーダ》第1幕のアルミーダとリナルドの二重唱 Amor, possente nome を挿入。
 第2幕のルチアのアリア(N.15)を削除。ただし、これは初演後しばらくして削除されるのが一般的になっていたようです。

 この形態では、ペーザロの公演の後、ほぼ同様のキャストによる上演が、1818年秋にルッカのパンテーラ劇場で行われただけのようです。

 これらの改変のうち、ルチアのアリアの削除を別にすると、頻繁に踏襲されたのは、フェルナンドのカヴァティーナ Dunque invano i perigli の追加だけで、つまりこの形態はあくまでペーザロでの公演のための臨時の改編だったと考えるべきでしょう。


RICCIARDO E ZORAIDE

移転。
《リッチャルドとゾライデ》




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