ELISABETTA, REGINA D'INGHILTERRA
移転。
《エリザベッタ イングランドの女王》
L'ITALIANA IN ALGERI
Napoli, Teatro dei Fiorentini, ottobre 1815
初演:1815年10月28日、ナポリ、フィオレンティーニ劇場
《エリザベッタ》の上演の後、ロッシーニはナポリの別の劇場、フィオレンティーニ劇場で《アルジェのイタリア女》と《幸福な間違い》を上演します。
この時、《アルジェのイタリア女》はナポリ向けに手直しされています。
この上演では、リンドーロの第2幕のアリア Oh come il cor di giubilo とアリーのアリアが削除、タッデーオの名前がポンペーオに替えられた上、なんと一番の人気曲、イザベッラの Pensa alla patria を別のアリアに差替えています。
曲はレチタティーヴォ・アッコンパニャートから始まり、ヘ長調 4/4 アンダンテの Sullo stil de'viaggiatori、経過的なアッレーグロ(ここでは序曲の第2主題が現れます)、そしてモデラートの Bellezze misere になります。合唱も絡んで悪くない曲ですが、Pensa alla patria には適わないでしょう。
この差替えは、Pensa alla patria の持つ政治性がナポリで問題にされたのだと考えられていますが、実際のところはわかりません。アリアの性格や歌が要求する技術がかなり異なっていることからして、歌手の要請がもとになっていると考える方が自然ではないでしょうか。
関連項目
《アルジェのイタリア女》
《アルジェのイタリア女》 1813年7月、ヴィチェンツァ、エレテーニョ劇場
《アルジェのイタリア女》 1814年4月、ミラノ、国王劇場
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